近年,Web2.0文化の浸透に伴い,協調的にコンテンツを編集するスタイルのソーシャルメディアが発展してきました.Wikipediaはその代表例で,大量のユーザが書き込みを続けた結果,幅広い知識を網羅する大量の知識ネットワークが構築されるに至りました.
ここ数年,各種研究分野においても新しいコーパスとしてのWikipediaに大きな注目が集まっており,WWW・自然言語処理・情報検索といった分野を中心に,関連研究が報告されてきました.さらに,AAAI,WWW,ISWCといったトップカンファレンスにおいてもWikipediaに関する論文が増え,AAAIではWikiAI,ESWCではSemWikiといった特別ワークショップが開催されてきました.
このように世界的には多くの注目を集めているWikipediaですが,国内では様々な研究分野の研究会において,分散的に研究発表がされてきたのが現状で,Wikipedia研究について深くディスカッションする機会が十分であったとはいえません.
本チャレンジには大きな二つの目標があります.まず一つ目の目標は上記のような現状を解決するために,Wikipediaを解析対象とした研究者が集まって議論できる機会を設けることです.このチャレンジを立ち上げることにより,Wikipediaに関する研究を一堂に集め,集中的に議論することで,互いの研究を強く促進することができるのではないかと考えています.
二つ目の目標は,このような環境を通じて,研究者同士が互いに利用できるようなリソースを構築したり,実社会での利用を志向したリソースを構築することです.集中的な議論と情報共有は,この目標に貢献できるのではないかと期待しております.
多くの方々がご発表,ご参加され,有益な議論と情報交換が行われることを期待しております.

